セブンイレブンが批判される時代になった
セブンイレブンの24時間営業を批判する記事が目につくようになりました。十数年前には、あり得なかったことです。
セブンイレブンはテレビの大スポンサーなので、テレビ局は批判できません。
セブンイレブンは、雑誌や新聞を販売してくれるので、雑誌も新聞も批判できません。
つまり、テレビも新聞も雑誌も、セブンイレブンに収入面で依存していたので、批判できなかったのです。
とくに、コンビニは雑誌流通の生命線でしたから、週刊誌はどこもセブンイレブンを批判する記事は書けませんでした。文春砲ですら、セブンイレブンには向けられません。
セブンイレブンのフランチャイズ問題を批判できるメディアは、コンビニ流通に依存しない中小の書籍出版社くらいでした。
しかし、最近の24時間営業問題では、セブンイレブンにも批判の目が向けられています。
今回、セブンイレブンを批判しているメディアは、SNSといった個人メディアと、コンビニ流通を依存しないネット専業メディアが主です。
新聞やテレビも一部で報道していますが、ネットの後押しがなければ、今回のような炎上案件にはならなかったでしょう。十数年前なら、セブンイレブンのオーナーが、本社に反旗を翻しても、ほとんど報じられなかったと思います。
セブンイレブンも、昔はフランチャイズオーナーの反乱など歯牙にもかけなかったでしょうが、時代は変わったということでしょうね。
投資をするときには、こうした視点も必要かもしれません。すごい企業だと賞賛され、批判がほとんどされなかった優良企業は、本当に優良なのか?
たんにメディアを封じ込めていただけなのか?
封じられなくなったときに、そのブランドは守られるのか?
JTもかつては批判されにくい企業でしたね、そういえば。