副業への風当たりは想像以上に厳しい
少し前に、クビになった後輩がいました。
気にはなっていましたが、クビの理由はわかりませんでした。
数日前に社内で飲み会があったので、事情に詳しそうな人に聞いてみると、「副業」とのこと。「会社を作っていたらしい」と言いました。
会社なんて、書類を揃えて法務局に持っていけば、誰だって作れます。
ですから、会社を作っただけで従業員をクビにするとは思えないので、もう少し別な事情があったのだと思います。
自分の会社を作って、そこに発注していたとか。
そういう、外形的に会社の利益を侵害する行為があったのだとは思いますが、詳細はわかりません。
私にとって意外だったのは、「副業だ」いう一言で、飲み会に参加していた一同が「ああ、それはクビでしょうがないな」と納得してしまったことです。
たんに副業をしただけでクビにできないことは、裁判の判例でも明らかです。
そのことを言うと、「でも、就業規則に兼業禁止って書いてあるしなあ」で終わり。
私も副業をしていて、それが上手くいっていることが、セミリタイアを考える理由の1つになっています。
ですので、会社を辞めるときに「別の収入があるから」と言ってしまおうか、とも思っていました。そのほうが、退職理由の説明がラクだからです。
でも、飲み会での同僚の様子を見ていると、言わない方がいいなあ。
みんなの副業への目が、驚くほど冷たい。
副業の風当たりが、私の想像以上に厳しいことを実感しました。
「辞めても副業収入がある」なんて言ったら、すごい冷たい反応になりそうです。
人事に密告されて、退職金がでなくなるかもしれません。
そこまでならなくても、追われるように会社を去るハメになるおそれはあります。
まだまだ、日本では、副業は認められていない。認められていない以上、同僚に対し副業を明かすべきではない。そう再確認した夜でした。