男は40歳過ぎたら、誰にでも敬語を使うべし
男は40歳過ぎたら、誰にでも敬語を使うべし。というのは、至言ですね。誰が言ったか知りませんが、サラリーマンなら、身を以て理解していることだと思います。
昨年末、企業法務系の同期の某弁護士と食事をしたのだが、かつて上メセで罵倒した司法修習生が顧問先のインハウスになってしまい今はその人から仕事をもらっていて報酬を値切られたりしているとのこと。男は40過ぎたら誰にでも敬語を使うべきだ、って前職の上司から言われたのを思い出したよ。
— 高橋雄一郎 (@kamatatylaw) 2019年1月17日
別に男に限った話ではないと思いますが、女性の場合は、もっと若いときから敬語を使い慣れている印象があります。
それに比べると男性は、年功序列的な雰囲気で若い時期を過ごしがちなためか、20代までは、相手の年齢によって敬語を使うか否かを使い分けている人が多いように思えます。
でも、サラリーマンの場合、30代になってくると、自分より年下で出世している人が増えてきますので、やがて年齢で敬語を使い分けるだけでは、立ちゆかなくなります。
年下相手にため口を叩いていたら、ある日その年下が自分の上司になるなんて、よくあることだからです。
駆け出しの頃から面倒をみたような後輩に対しては、別かもしれません。
しかし、それなりの年齢になってから知り合った相手なら、たとえ自分より若くても、敬語を使うのが当然になってきます。
で、そうやって若い人にも敬語を使っているうちに、やがて仕事では、誰に対しても敬語を使うようになっていきます。それがだいたい40歳くらい、ということではないでしょうか。
こういうことは、サラリーマンなら、理屈ではなく体感で理解していきます。
ただ、出世頭のような人は、別かも知れません。上司が常に自分より年上、という人は、相手の年齢で敬語を使い分けても、差し障りがないからです。
私の経験でも、出世の早い人ほど、若い人に対して敬語を使わない印象があります。
私なんて、20代の社員に対しても敬語です。男女関係ありません。
社内で話をする人には、ごく親しい人を除いたら、みんな敬語で対します。私が出世をしていないからですね。
40代になっても、若い人に対して敬語を使わない人は、出世の早い人のほか、サラリーマンでない人に、よく見受けられます。
独立自営の人は、出世で誰かに抜かされたりしないから、年下に敬語を使う重要性を理解する機会が少ないからかも知れません。
上記のツイートの弁護士も、そうなのでしょう。
40過ぎたら誰にでも敬語を使うべきだ、というのは、結局は、社会で生きていく上での自己防衛です。
自己防衛をしなくてもいいくらい強い立場の人は、何歳になっても敬語なんて気にしなくていいのかもしれません。