成長株投資をやめて高配当株投資にした理由
私はもともと、30歳代で会社を辞めて、長い旅に出たいという希望を持っていました。
さまざまなことがあり、結局30代を全て会社に捧げてしまいましたが、「いつでも会社を辞める準備をしておく」という心づもりだけは、欠かさないようにしてきたつもりです。
その準備のひとつが、資産運用です。
会社を辞めてもしばらくは生きていけるように。もっといえば、旅に数年出ても大丈夫なように、お金に働いてもらわなければなりません。
ただ、これが簡単ではないことは、みなさんご想像の通りです。
まずは、株投資について書いてみます。
はじまりは「バブル崩壊」
株は、入社してすぐに始めました。
当時はバブルが崩壊しはじめたころで、高値を付けていた株が値下がりし、「値頃感」が出てきていました。
ろくに調べもせずに有名企業の株を少し購入したのですが、最初のうちはいくら買っても株は下がっていきました。
その後、ITバブルで大儲けし、その後の暴落でしっかり大損しました。
リーマンショックでもやられました。
しかし、アホールドで耐え抜いて、損切りはそれほど大きくはなりませんでした。
2000年代は、主に成長株投資をしていましたが、限界を感じざるを得ませんでした。
株の将来価格を予測することなんてできないことを理解しはじめたのです。
「値上がりを見込んで株を買う」なんて、私には無理なことでした。
アベノミクスが始まった頃に、インデックス投資に切り替えました。
TOPICS連動のETFを買うだけの簡単なお仕事です。
「10月に買って5月に売れ」という格言を参考に、秋に重点的に購入し、3月の権利確定少し前に売るだけで、毎年だいたい数%の利益を出すことができました。
高配当株投資へ転換
昨年あたりから、さいもんさんの影響を受け、高配当株投資に切り替えていきました。
セミリタイアを視野に、生活のベースを配当でまかなう必要を感じたためです。
塩漬け株を処分し、現金も新たに投入して、高配当株を増やしていきました。
株高が継続的に続いている時期でもあり、高配当銘柄を買っておくと、少しずつですが値上がりしていきました。
いまでも少しずつ買い足しています。
資産ポートフォリオでは、まだ現預金が多いのですが、時期的な分散をするために、一気に買うことは避けています。
結果論でいえば、昨年のうちに一気に買っておけば、株高の恩恵を受けることができたのですが、仕方ありません。
先ほど書いたように、将来の株価の動向を予測することなどできないのですから。
配当をもらい続けよう
いまは、高配当株投資をメインにしながら、インデックス投資もしています。
いまのところ、インデックス4:高配当6くらいの割合ですが、今後は高配当株の割合を増やしていきます。
高配当株をもっと買いたいのですが、株高で、配当狙いで買える国内株は減っており、どうしたものかと頭を抱えています。
そのため、米国株の研究をし始めたところです。
インデックス投資は、株価が安定していることもあり、持っていれば少しずつ値上がりしています。
ただ、国内株がこれからどんどん値上がりしていくイメージを持てないので、こちらも海外に目を向けています。
いまは、S&P連動のETFの持ち高を増やしていて、TOPIXや日経平均のETFはあまり持っていません。
それにしても、株というのは、値上がりしているときは本当に心落ち着くものです。 ときおり、振り込まれてくる配当は、うれしいものです。
これからは、株での勝ち負けはもう卒業して、ホールドして配当をもらい続けることを心がけたいと思います。