日銀ETF買い入れと、株高はいつまで続くのか
セミリタイアを目指す私としては、株高は歓迎しません。配当利回りが落ちるからです。
100円の配当金をもらうために、これまでは3000円の株式を買えばよかったのが、今や3500円とか4000円とかになっている。
要するに、これから株を買う立場の人間としては、「高すぎて割に合わない」ということになります。
うっかり買ってしまうと、その株を売らない限り、あるいは配当金が上がらない限り、その配当利回りが一生ついて回ります。
手持ちの株が上がるのは嬉しいが
しかし、手持ちの株が高くなることに関しては嬉しいものです。
もう本当に勝手なことを言わせていただければ、手持ちの株は上がって、これから買う株は下がってくれればいいのです。
もちろん、株式市場は、そんな私の勝手な願望とは無条件に動きます。
こちらとしては、手持ちの株の買い増しはやめて、まだ配当利回りの高い、別の株やらETFやらを買えばいい話です。
日本株では、そういう株はもうあまり残っていないので、これからは米国株が主体になるのかな、と思います。
日銀のETF売りは来るのか
それにしても、この日本の株高はいつまで続くのでしょうか。
この日銀ETF買い入れは、少なくとも年内は続きます。したがって、年内に株価が急落することはなさそうです。
最近は、それに外国人買いが乗っかっているようで、勢いがついてきました。
しかし、いずれにしても日銀の買い入れがなくなれば、株価は頭打ちになりそうです。
そしていずれ、買ったものは売らなければなりません。
日銀がETFを売り始めれば、株価は暴落するのではないか、と心配する人も多いようです。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO19460550R30C17A7000000?channel=DF280120166593
「官製相場」というモルヒネに慣れている市場では、日銀が購入額を減額というだけで株価急落が起きるだろう。実際に売却するということになれば、市場へのマイナスインパクトは計り知れない。
が、私は、どちらかというと楽観しています。
そんなわかりきった暴落への道筋を、政府や日銀は取らないと思うからです。
じゃあどうするのか、といえば、よくわかりません。
ふつうに考えれば、買い入れ額を徐々に減らしていき、いずれホールドでしょう。ずっと日銀が持ち続ける。
その場しのぎの政策は続く
日銀がこのままETFを売らずに、ずっと持ち続けるのだとすれば、その場しのぎの政策で、どうしようもない方法だとは思います。
でも、そんな、その場しのぎの政策ばかりを続けてきたのが、近年の日本政府や日銀だと思います。
ですから、日銀はこれからもETFを持ち続けるのではないでしょうか。
本当に株価が過熱するときが、もし来るのなら、そのときが日銀にとっての売り時だと思います。
私が生きているうちに、そんなタイミングが訪れればいいのですが。
こんな本で勉強しています。