「旅をお金に換える方法」を、改めて考える
旅をすることで、収入を得る。
つまり、「旅をお金に換える方法」が存在します。
昔は、そんな方法など、ほとんどなかったのですが、インターネットビジネスの発達で可能になりました。今回は、自分が経験したことも含めて、その方法について改めて考えてみます。
旅行記ブログを運営する
旅を直接的にお金に換える方法として、最もオーソドックスなのは「旅行記ブログ」の運営です。
自分で旅をして、その旅行記を掲載する。そこに広告やアフィリエイトを貼ることで、収入を得ることができます。
旅好きならとても簡単な方法ですし、自分の旅日記を残すという観点からも、ぜひやっておきたい方法です。
逆に言えば、自分の旅行記を「フォートラベル」とか「トリップアドバイザー」に載せたりするのは、もったいないです。
というか、アホじゃないかと思います。
なぜなら、お金に換えることができる、あなたの貴重なコンテンツを、ネット業者にタダで提供することになるからです。
縁もゆかりもない企業に、無償労働で収益を献上しているようなものです。
自分の旅行記は、自分のブログに書き、自分の収益とする。これが基本でしょう。
実はたいしたカネにならない
と、書いといて恐縮ですが、じつは、私の経験からすると、旅行記をブログに書いても、たいした収益にはなりません。
ブログを収益化するには、大量のアクセスが必要ですが、素人が旅行記をブログに書いたところで、たいしたアクセスが集まらないからです。
よほどの筆力がある方ならともかく、旅行記を面白く書くのはかなり難しい上に、旅行記ブログは世の中に溢れているので、多くの集客は望めないのです。
そのため、旅行記ブログで大きな収益を得るのは、正直なところ、難しいです。
旅行記ブログで儲ける方法
ただし、多少の収益を得ることは可能です。
旅行記ブログの読者は、ほとんどが、そのエリアへの旅行を計画している人たちです。
ブログに書かれた土地に行こうとしている人が読者なのですから、そういう人に役立つ情報を載せ、そういう人をターゲットにしたアフィリエイトを載せれば、収益化ができます。
そのためには、実用的な情報をきっちり入れ込むことが大事です。
たとえばバスで旅をしたのなら、バスの時刻表を載せるとか、所要時間や乗り心地、注意点をしっかり書く。
観光地情報なら、そこが面白い場所だったかどうかなど。
主観的でいいので、読んだ人が役に立つ話をしっかり書けば、アクセスが増えます。
大儲けはできませんが、手堅く稼ぐことができるのが、旅行記ブログの長所です。
逆に、だらだらと「今日は何時に起きた。どこそこに行った。ごはんは何を食べた」と、自分の行動を羅列するようなブログだったら、アクセスは伸びません。
あなたが何時に起きてどこに行ったかなんて、誰も興味がないからです。
自己満足の旅行記はやめましょう。
電子書籍を書く
文章力の腕前に自信があるのなら、ブログよりも電子書籍出版のほうが儲かるかもしれません。
書籍としてまとめるのは、ブログを書くより大変ですが、「読む人にお金を払ってもらう」というのは、気持ちがいいものです。
電子書籍はKindleダイレクトパブリッシングで出すことが可能です。よほど大ヒットしないと、大きな収益にはなりませんが、ブログより「やりがい」はあります。
電子書籍のポイントは、「しっかりした値段を付ける」ということ。
安値を付けたくなりますが、安い書籍は安物としかみてもらえません。
きちんとした内容で、しっかりした値段を付けましょう。
内容が薄いとレビューが炎上するかも知れませんが、それは仕方ありません。
旅行情報サイトを作る
ブログでなく、もっと本格的な旅行情報サイトを作ってしまう手もあります。
このときは、とにかく特化型であることが大事です。
「バンコクの日本人バックパッカー向け情報サイト」とか、「キッチン付きドミトリーで作れる料理レシピ」とか、「パリの美術館徹底ガイド」とか、内容を絞りこむことで、特定キーワードで上位表示が可能になります。
「海外旅行の総合サイト」や、「バックパッカー旅行入門」といった、総花的なサイトを作ったところで、似たようなサイトはいっぱいあるので、上位表示は困難です。
労多くして収益の少ないサイトになってしまうでしょう。経験者は語る、です。
YouTuber
海外旅行YouTuberも、これからは伸びていくと思います。
私はやったことがないので、無責任な言い方になりますが、テレビのロケ系旅番組を意識つつ作ってみると面白いと思います。
ただ、YouTubeは、動画作りに手間がかかる割に、収益面ではそれほど伸びないという印象があります。
大当たりしたときの収益はブログの比ではなく、ものすごいようですが、当たらないときは本当にお金にならないようです。
ブログはコツコツやれば、小さいながらも収益になるのに対し、YouTubeは大きく狙っていかないと収益になりにくい気がします。
ですから、自分の趣味の範囲内で、「儲かったらラッキー」くらいの気持ちでやるといいと思います。
写真を売る
旅行中に撮影した写真を販売することもできます。
最近は、ネットの写真販売サイトが増えていますので、自分で撮影した写真を登録すればいいのです。
たとえば、PIXTAやフォトライブラリーあたりが、手軽に登録できる写真販売サイトです。
ただ、有名観光地はライバルも多く、無名な場所は需要が少ないという二律背反の状況があります。
そのため、ただ観光地を撮影して登録しても、大きなお金に換えるのは難しいでしょう。
アングルや撮り方など、撮影者の技量が問われます。
輸入販売
昔ながらの「旅の収益化」としては、海外雑貨などの輸入販売もあります。
昔と違って、今は、Amazonや楽天、ヤフオク、メルカリなど、個人でも販路を確保するのが容易になりました。そのため、輸入販売は、意外に手軽に始められます。
輸入販売は、国内では手に入りにくいものや、内外価格差の大きいものを狙うのが基本です。自分のよく知っているジャンルでやるのが王道です。
これも儲かると大きいですが、在庫を抱えることになるので、ブログなどに比べるとリスクがあります。
また、経理処理もめんどいです。
いろいろあるけれど
これらのうち、どれが最も「儲けやすいか」は、何とも言えません。
私は旅行記ブログや電子書籍、旅行情報サイトなど、「文字系」のコンテンツ化を幅広く行いました。
実用に徹することで、それなりの収益にはなったと思います。
ただ、ネットの世界では、正直なところ、「旅」というコンテンツで稼ぐのは簡単ではありません。
プロ・アマ・企業含め、ライバルが多いからです。
無料で質の高い情報を提供している人もいっぱいいます。
また、旅行情報は鮮度が落ちやすく、ロングテール戦略が通じにくいという難点もあります。
ですから、旅にこだわらず、収益性の高い金融系のサイトやブログを展開した方が、お金儲けという観点では優れていると思います。この記事のテーマからは離れてしまいますが。
輸入販売は、私は少しチャレンジしましたが、あまり巧くいきませんでした。
これは商品選びのセンスが全てで、上手な人は旅費以上の収益を簡単に得られるそうです。
センスに自信のある人は、輸入販売にチャレンジをするのも良さそうです。