「余生35年は長すぎる 65歳以降も働くのが100年人生」という社畜記事
「余生35年は長すぎる 65歳以降も働くのが100年人生」という記事が、日経に載りました。ファイナンシャルプランナーの書いたエッセイですが、なんというか、社畜推奨記事で、げんなりします。
「65歳引退は早すぎる」?
日経電子版に掲載された記事です。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO33380330V20C18A7000000
筆者は60歳はいうに及ばず、65歳も引退年齢としては早すぎると考えます。 100年の人生を考えると、大卒後22歳から65歳まで43年働き、35年の「余生」を生きることになりますが、これは無収入(年金以外)でやりくりするには長すぎる時間です。
50歳前での引退を考えている私には、耳の痛いアドバイスですね。
仮に100歳まで生きるとして、65歳で引退したら、余生は35年にも及びます。それは長すぎないかい?
というのが、この記事のテーマです。
70歳、あるいはそれ以上働く
記事を書いた人はファイナンシャルプランナーなので、お金の面から、「35年も無職で生き抜くのは大変」という主張のようです。
誰でも仕事に拘束された人生を早く終わらせたいと考えていますが、仕事を辞めてしまうと、金銭的な問題が生じかねません。しかも、いったん退社すると、元の職場に戻りたくても戻るのは難しいものです。 高齢者の雇用がまだ十分ではない状況を考えればなおさら「一度ゆっくりしてから働き先を探そう」という考えはお勧めできません。「周囲に必要とされているのであれば、一年でも長く働こう」と考え、引退はなるべく先延ばししましょう。 20~40歳代の人は今から「自分の頃には70歳あるいはそれ以上働くことになってもおかしくない」と思っておくことが重要です。
ありえんありえん。
たしかに、お金がないと70歳まで働くハメになるかもしれません。
そいう可能性があるので、がんばって若いうちから投資して、お金を殖やしておこう、という趣旨ならわかります。
でも、「70歳まで働く」という覚悟を求める考え方は、受け入れられないですね。
70歳までに死ぬ心配はしないの?
どうも最近、こうした論説がすごく増えている気がします。
人手不足、年金不足ですから、最近、政府は「70歳まで働こう」という雰囲気をつくりだそうとしている気がします。
「一生社畜キャンペーン」ですね。
でも、100歳まで生きるつもりで働き続け、お金をしっかり貯めて70歳で死んだらどうするの?
「あと人生30年ある」とか思いながら、やりたいことをやる前に死んだら、残念じゃない?
100歳まで生きることを心配するよりも、70歳までに死ぬ心配をしたほうがいい。
お金に苦労しないことが、人生の目標なのか?
やりたいことをやるのが、人生の目標なのか?
人それぞれだから、好きにしたらいいとは思います。
やりたいことをやり尽くせないで、カネを稼ぐことだけで人生が終わってしまったら、きっと死ぬとき後悔すると、私は思いますが。