リーマンパッカーが50歳でセミリタイアを目指す

妻子ありでセミリタイア。高配当株、ETF、米国株、FXなどに投資しつつ、ネット副業で暮らすことを目標とするブログ。

子どもが生まれた時に「仕事がんばれ」という上司に、マタハラ認定できないの?

男の育児

サラリーマン人生のなかで、最も違和感を覚えたというか、うんざりした上司の台詞が、これ。

子どもが生まれた時、あるいは小さいときに、

お子さんのためにも、より一層仕事をがんばろう

などと言われました。

子どもの面倒をみなければならない

子どもが生まれときに、「もっと仕事がんばれ」と言われたことのある人は、多いと思います。

私も言われました。

自分が言われる立場になるまで気づかなかったのですが、この言葉には、すごい違和感を覚えました。

 

子どもが生まれたら、子どもの面倒を見る、という責任が生まれます。

 

私の場合、妻が専業主婦ですが、専業主婦だってワンオペで子どもの面倒を見続けるには限界があり、夫の助けが必要です。

まして、産後1~2カ月は、妻は疲弊しきっている時期で、夫が家事を手伝わなければなりません。

そうして私自身も疲れているときに、「これからもっと仕事がんばって」と言われたとき。

 

「はあ?」

 

としか思いませんでした。

開いた口が塞がらない、とはこのことです。

 

数ヶ月後、別の部署に異動しました。

新しい上司に対し、子どもが0歳であることを伝えたら、「じゃあ、お子さんのためにも、仕事がんばらなくちゃね」と言われました。

 

またまた「はあ?」

 

なぜ、子どものために仕事がんばるんだ?

マジで意味分かりませんでした。

「子どものため」なら頑張るのは「育児」でしょう。「仕事」ではありません。

 

子どもが小さいなら、上司が声を掛けるべき言葉は

「育児をがんばって」

ではないか、と思うわけです。

いい生活をしてほしいから?

「仕事を頑張って給料を上げてもらい、家族にいい生活してほしい、という気持ちからの発言なのでは?」という前向きな反論もありそうです。

たしかに、それならば、目くじら立てるほどのことではないのかもしれません。

でも、ちょっと違う気がします。

 

たんに、「部下をもっと働かせたい」「育児を理由に仕事で手を抜かれるのは困る」という、上司の願望がつい口に出てしまった発言に感じられます。

だから、うんざりするのです。

こういう人間なんだ

この体験は、3年ほど前のことですが、正直、心の奥底に、今も根に持っています。

この上司は、こういう人間なんだ」ということが身にしみて分かりました。

 

ちなみに、私に「仕事がんばれ」といった二人には、いずれも子どもがいます。ですから、0歳児を抱えた大変さは分かっているはず。

にもかかわらず、なぜそういう台詞が出るのか? いまも不思議でしょうがありません。

ハラスメント認定できないの?

世の中の管理職のみなさん。

子どもができた部下に対し「仕事がんばれ」は禁句です。

口が裂けても、そんなことは言わない方がいいでしょう。

 

というか、数年後には「ハラスメント」になっていてもおかしくないと思います。

私としては、いますぐにでも、男性に対するマタハラ認定できないの?とすら思います。

 

そもそも、「仕事がんばれ」と励ましたところで、乳飲み子を抱えた部下が、仕事をそれまで以上にがんばるのは簡単な話ではありません。

 

育児のプレッシャーで大変な新米パパに、仕事のプレッシャーまでかけたら、たんに恨まれるだけです。

 

言うべき台詞は「育児がんばれ!」です。

 

「仕事は俺が肩代わりしてやるから、しばらくは育児に全力を尽くせ」なんて言えば、それだけで部下に気持ちが伝わります。

そのほうが、長い目で見れば、部下が仕事をがんばるんじゃないか、と思うわけです。