リーマンパッカーが50歳でセミリタイアを目指す

妻子ありでセミリタイア。高配当株、ETF、米国株、FXなどに投資しつつ、ネット副業で暮らすことを目標とするブログ。

中国で出世するには「料理の注文」を身につけなければならないらしい

中華料理

中国旅行をしたことがある方ならご存じだと思いますが、現地の中華料理店に行くと、メニューの数の多さに卒倒しそうになります。

そのため、中国をバックパッカー旅行していたときは、このメニューの読みこなしに苦労しました。

青椒肉絲とか、日本でもおなじみのものは注文できるのですが、そればかりではつまらないので、冒険して適当に頼むと、想像と全く違う料理が出てきたり。

数あるメニューのなかかから、思い通りに注文できるようになったら一人前の中国旅行者だな、と思った記憶があります。

中国人でも難しい

が、実は、中国人にとっても、料理の注文は難しいそうです。

私は何度か、中国でビジネスの食事会に招かれたことがありますが、たいていの場合、着座するや、その会のホストの一番エラい中国人が給仕を呼び、料理の注文をしていました。

それなりの格式の店なので、コース料理とかないのか、ないにしても、一番エラい人が事細かに注文しなくてもいいんじゃないか、と思ったものです。

その疑問を中国在住の支社長に尋ねたら、「中華料理の注文は難しいし、大切な仕事だから、トップ自らやるんだよ」と教えてくれました。

支社長曰く、「中国では、接待で料理の注文ができるようになって一人前、という考え方もあるくらい」とのこと。

数あるメニューのなかかから、どういう組み合わせで、どういう料理をふるまうか。そこがホストの腕の見せ所だそうです。

ホスト自らオーダーする

「お店にお任せ」とか「コース料理」というのも、店によってはあるそうです。しかし、ホストが自分でオーダーして、客をもてなすことが重要とのことで。

一般的には、前菜、主菜、スープ、麺・ご飯、点心の順に注文するのですが、人数やメンバーに応じて料理の品数を調整したり、順序を変えたりします。中国では食べきれないくらいの料理を出すのがホスト側のマナーなので、とにかく品数は多くします

味や調理法を重ねない、色に変化をつける、似たような食感のものや素材を続けない、軽いものから重いものの順にする、といったことも考慮しなければなりません。

なので、中国駐在日本人が、中国人相手に接待するのは、とても難しく、その支社長は、現地採用の中国人トップに任せているそうです。そのため、中国人トップを雇うときは、そういう能力も加味しなければならないそうです。

 

めんどくさ。

 

と思いますが、それこそが、食にこだわる中国文化なのでしょう。

和食店は楽

それに比べると、日本の和食店では、たいていコース料理がありますので、接待も楽ですね。

店選びは面倒ですが、店さえきちんと選べば、板前さんが料理も出す順番も決めてくれます。

「このホストの料理選びはイケてないな」なんて思われることもありません。

私は美食家ではないので、料理の注文はどちらかといえば苦手です。日本に生まれて幸いだったのでしょう。