リーマンパッカーが50歳でセミリタイアを目指す

妻子ありでセミリタイア。高配当株、ETF、米国株、FXなどに投資しつつ、ネット副業で暮らすことを目標とするブログ。

日産自動車株をどうするか

日産ロゴ

高配当株投資の一環で、日産自動車株を保有しています。これを今後どうするか、少し悩んでいます。

業績下方修正

日産自動車は、中間決算を発表し、今期の連結営業利益見通しを従来の6850億円から6450億円に下方修正しました。無資格者による完成検査問題の影響などで400億円、利益が減ったことになります。

完成検査問題そのものは、どちらかというと日本国内法令に関する形式的な問題です。クルマの品質に問題があったわけではないようなので、尾を引くわけではなく、あまり気にしていませんでした。

そもそも、日産の国内販売台数は、全世界の1割にすぎません。1割の市場の形式的な問題をあまり気にしてもしょうがないからです。

減配もなく、53円配当を継続する見通しです。配当利回りは約4.4%で、国内の主要銘柄の中では高配当を維持していますので、その点でも心配はありません。ルノーが日産株を大量保有している限り、日産の利益を吸い上げるために、高配当は維持されるでしょう。

株価は置いてけぼり

問題は、完成検査問題のおかげで、日本株大上昇の波に乗り遅れていることです。トヨタはこの2ヶ月で15%ほども株価が上がっていますし、ホンダは20%以上の上昇です。にもかかわらず、日産は、ほぼ横ばいで、置いてけぼりです。

悪材料出尽くしで、この後、トヨタ、ホンダを追いかけて上昇していくかも、という期待がある一方、長期的には、自動車株の将来性に疑問もあります。

 

世界はガソリン車から電気自動車へ流れができつつあります。電気自動車が主流となれば、新規参入組が相次ぎ、トヨタ、日産といえどもその地位が安泰とは言いがたくなります

東洋経済では「EVショック」と題した特集を組みました。こうした雑誌の特集を読むと、やっぱり考えさせられます。

将来への不安がなければ、この後、出遅れ株として日産を買い増したいところですが、現時点では消極的です。将来への強い根拠がなければ、減益株に突っ込む気はしません。

むしろ、もし2割程度上昇したら、配当5年分を先食いしたと理解して、手放すかもしれません。

いずれにしろ、中間決算が出た後のこの数日の値動きを、しっかり見ていきたいと思います。

それにしても、こういうことが起こるたびに、銘柄分散の大切さを感じます。保有株に占める日産株の割合はそれほど大きくなかったのは不幸中の幸いですが、もし投資額が大きかったらと思うとぞっとします。