二地域居住と田舎暮らしの問題点
私はセミリタイア後、二地域居住をしてみたいと思っています。
東京の現在の居住地は手放さず、時期を選んで田舎に暮らしたいのです。
ただ、私は都会暮らしに慣れた人間です。地方都市に住んだ経験はありますが、「田舎」に住んだことはありません。
そのため、本当の田舎、たとえば地方の山間の集落に住むのは難しいと思っています。
悪夢と化した「夢の田舎暮らし」
こんな記事がありました。
https://toyokeizai.net/articles/-/228325
「あれ(ゴミ集積所)は組(集落)のもんだから、組に入っておらんもんはあそこには出せん」 友美さんはこう応じた。 「では、ちゃんと会費をお支払いして組に参加させていただけませんか」 だが、組長(町内会長)と相談してきたという男性が再び自宅を訪れ、こう告げた。 「悪いけんど、組長がうちの組にはよそから来たもんは入れんっちゅうとるから」 「じゃあ、ゴミを出せないの? そんなバカなことって……」 呆然とした友美さんが役所に駆け込むと、それまで移住の相談に乗っていた担当者もそっけなくこう繰り返すだけだった。 「ああ、あそこの組長さんはもう……何を言ってもダメですから……」 〈えっ、なに? じゃあ、うちはあそこに住んでいる限り、もう地元でゴミを出せないってこと?〉
田舎ではゴミ捨てすらできない場合がある、というのは、別の記事でも読んだ記憶があります。
ですから、わりとよくあることなのでしょう。
都市住民には信じられないことですが、地方移住をするということは、本当に異界に赴くくらいの覚悟を持っていたほうがいいのかもしれません。
別荘地がいい
興味深いのは、この記事についての佐々木俊尚さんの一連のやりとり。
住民票もってなくてただゴミ出しを求めただけで、モンスターだクレーマーだ言われるのもどうかなあと。税金は払ってないけど地元でたくさん消費してるし、東京から人を呼んでイベントやって宣伝し、地元の人たちとも仲良くして、美浜町にはリスペクトがあり貢献もしてる。今年はふるさと納税も予定。
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) 2018年7月8日
今日のやりとりで理解したのは、よそ者は面倒なので来てほしくない、変化は求めず静かにしていたいと思ってる人は案外いらっしゃるようなので、無理にコミットしない方が良いということ。これは移住者・多拠点居住者は認識しておいたほうがいいと思います。
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) 2018年7月8日
佐々木氏は、軽井沢にも拠点を持っていますが、そこではゴミ出しのような問題は生じないとのこと。
私は長野県軽井沢町にも拠点を持ってますが、ここは信じられないぐらいよそ者にやさしい…というか、よそ者に向けて作られた町ですね。 https://t.co/Qs5oyct966
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) 2018年7月8日
結局、見知らぬ人間が地方に住む場合は「別荘地」がいいという結論に感じられました。
それは、私も前から思っていたことなので、再確認できたということです。
別荘地もいいですが、リゾートマンションや地方都市のマンションでもいいと思っています。マンションはそもそも引っ越してきた人ばかりなので、移住者をシステム的に排除することはないでしょう。
仲間はずれとかはあるでしょうが、それだけなら気にはなりません。