セミリタイアにいくら資産が必要か
のっけから、お金の話をするのは恐縮ですが。
でも、やっぱりセミリタイアはお金がものを言います。
セミリタイアに限らず、会社の束縛から離れて自由を獲得するには、経済力が必要です。
自由を担保するのは経済力だけだと、私は信じています。
いくら資産が必要か
48歳でセミリタイアするとして、いくらの資産が必要かは、人によるでしょう。
残りの人生で必要な金額を確かめるために、きちんとしたシミュレーションが必要だと考えてしまいがちです。
とはいえ、シミュレーションは簡単ではありません。基本的な生活費に平均的な余命を乗じれば、必要なリタイア資金の総額を計算するのは簡単です。
しかし、人生はそう計算通りにはいきません。
自分の病気や、不景気による金融商品の暴落などは、ふつうに起こりうるでしょう。
どこまでの不確実性を織り込むかは、難しいところです。
あらゆるリスクを織り込んでいたら、何億円も資産がなければ、安心してセミリタイアできません。
しかし、何億円も貯まるのを待っていたら、定年になっても退職できないでしょう。
ローンは残してある
結局は、思い切りです。
私の場合は、純金融資産がある程度の金額になったので、高配当株を中心とした投資をしながら、副業であるサイト運営を続ければ、 まあなんとか暮らせるだろう、という目星が付いたので、会社を辞める気持ちが固まりました。
住宅ローンは残っていますが、繰上返済せずにあえて残しています。
住宅ローンの金利は1%未満。いっぽう、高配当株に投資すれば、2%くらいの運用が難しくないからです。
借金で株を買う、と考えると気が引けますが、手元に現金資産を残しておくための手段と割り切っています。
それに、住宅ローンは生命保険代わりにもなります。一番心配しなければならないのは、老後ではなく、私の不慮の死です。
私に万一があったとき、妻子がきちんと暮らせるようにしなければなりません。
1億円は必要
セミリタイアにいくら資産が必要か、という、タイトルの命題に戻りましょう。
月間の最低生活費を20万円とすれば、年240万円、年3%の運用でそれを産み出すには、税金を考慮して1億円が必要です。
1億円あれば、3%の配当収入で手取り300万円、税引き後240万円だからです。
でも、1人1億円はちょっと遠い。運用収入以外にも多少働かなければなりません。
少しは働くと考慮すれば、一人暮らしなら純金融資産が最低3000万円くらいかもしれません。
年100万円の運用収入があれば、まあ死にはしないし、少し働けば使える金額が増えます。
もちろん、妻子がいるとなれば、そのぶん残しておくべきお金が増えるのはいうまでもありません。
一方で、運用収入を副次的なものと考え、貯蓄を切り崩す前提で計算する方法もあります。
運用には頼らずに、「このくらいの年収があったら暮らせるだろう」という常識的な年収金額に、70歳までの年数を掛けると、必要資産の目安が出ます。
70歳までは年金をもらわないつもりで、70歳からは年金生活に入ります。
70歳からの受給なら年金の受給額が上がりますので、それでなんとか暮らせるでしょう。
自分は、この方法で計算しました。70歳までは、なんとか逃げ切れそうです。生きていれば。
こんな本を参考にしています。