リーマンパッカーが50歳でセミリタイアを目指す

妻子ありでセミリタイア。高配当株、ETF、米国株、FXなどに投資しつつ、ネット副業で暮らすことを目標とするブログ。

ウェブサイトは資産か

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「収益を生むウェブサイトは資産である」という考え方があります。

たとえば、グーグルアドセンスアフィリエイトで、年間10万円の収益を上げるサイトなら、利回り5%と考えると200万円の価値がある計算です。

月10万円の利益を生むサイトを、年利3%運用と考えれば、4000万円の資産を有しているのと同効果があると考えられます。

4000万円を貯めるのと、月10万円の利益を生むサイトを育てるのがどちらが簡単かというと、サイト作りでしょう。ならば、私たちは、労働で投資資金を貯めるよりも、サイト作りに精を出した方がいい、ということになります。

 

これは、一つの考え方として面白いと思います。

ですが、ウェブサイトは、もちろん、金融資産と等価ではありません。なぜなら、ウェブサイトの資産価値はバーチャルだからです。

ある日突然、グーグルの検索順位変動が起きたら、ウェブサイトの収益はあっというまに激減してしまいます。

たいていの場合、検索順位が下がったら、元には戻りません。昨日まで4000万円の価値があると思っていたウェブサイトが、次の日はほとんど意味のないただのデータと化してしまう可能性だってあるわけです。

 

実際問題として、ある日突然、ウェブサイトの価値がゼロになってしまうことは、あまりないでしょう。きちんと記事を書き続け、サイトのメンテナンスをしていれば、ある程度の価値は維持できるものです。

しかし、記事を書き続けて収益を得ているのであれば、それは労働です。資産から得られる配当ではありません。

完全に放置にしているサイトから一定の収益があるのなら、それは配当に近いのかもしれませんが、放置サイトはいずれ収益性がなくなります。

 

ウェブサイトは記事を書き続けて、きちんと更新をしていれば、1記事に費やす時間で得られる収益は伸びていきます。

わかりやすく書くと、サイトやブログ記事を書き続けていれば、時給が上がるのです。

たとえば、毎日1時間、ウェブサイトの制作作業を続けていた人が、最初は1時間で100円の収益にもならなかったのが、書き続けることになって、 1時間あたり 5000円とか1万円とかに相当する収益が得られる可能性があるわけです。

時給が上がるのは、労働力として熟練してきた成果でもありますが、サイト全体の価値が高くなった成果ともいえます。

こう考えると、ウェブサイトは資本による配当と労働の対価という二つの側面をあわせもった複合資産と言えるのかもしれません。

 

メンテナンスをし続けていれば、ウェブサイトは、老後の収益源となる可能性があります。しかし、アフィリエイトアドセンスという仕組みが永遠に存在し続けるかはわかりませんから、全面的にアテにするのは危険でしょう。

そんなこといえば、普通のサラリーマンだって、会社の将来は分かりませんから、アテにできない点は同じなのかもしれませんが。