同期に先を越されてしまった
8月も半ばとなりました。本来の私の計画では、2018年8月末が退職日の最有力候補でした。8月末を以て、退社する心持ちだったのです。
しかし、私は、退職を1年延ばしました。あと1年、働くつもりです。
一方で、私の入社同期が、8月末付で退職することがわかりました。先を越されてしまいました。
送別会は流れてしまい
退職した彼は私の同期ですが、少し年上です。仕事ができる男で、出世も早く、退職と聞いたとき「独立するのかな」と感じました。
社内でも、そう感じた人は多いようです。
実際のところは、同業のベンチャーへ転職ということでした。ヘッドハンティングに見えますが、どういう経緯かは知りません。
同期での送別会が行われる予定で、世話好きな別の同期が日にち調整をしていました。
しかし、結局、流れてしまいました。
なぜかというと、彼は「親の具合が悪い」といって、仕事の引き継ぎが片付き始めた頃から、会社にあまり来なくなってしまったからです。
自然、同期の送別会は流れてしまいました。彼の部署での送別会すら流れたそうです。
負担のない辞め方
「親の具合が悪い」という彼の事情が、本当なのかは知りません。私は彼と親しくないし、彼の親がどこに住んでいるのかすら定かでありません。
ただ、本当であれウソであれ、「うまい言い訳だな」と感じました。
私も一度は転職しているのでわかるのですが、会社を辞めるときの「送別会」というのは、迷惑なものです。
退職に関することは、あまりしゃべりたくないものですが、それを根掘り葉掘り、ここが最後とばかりに聞いてくる人もいます。
それに、もう二度と会わない人、会いたくない人がほとんどの会合なんて、時間の無駄です。
ですので、彼が「親の具合」を理由としてあらゆる送別会を断って、最後のほうの出社も減らして退職してしまうというのは、なかなか見事だな、と思ったわけです。
負担のない辞め方です。
これは使える
そして、これは使えるな、と思いました。
年齢的に、私も親の具合が悪くてもまったく不思議はありませんし、実際、もう元気とまではいえない状況になっています。
ですので、それを理由にして、有給をしっかり消化し、出たくもない送別会はやらないでもらう。そういう方法もあるわけです。
送る方にしたって、そんなに真剣に送別会をしたいわけでもないし、まあそれでいいかな、と思ってしまうのです。
親の体調不良を言い訳に使うことに、一抹の後ろめたさは感じますが。
それにしても、先を越されてしまいました。
もし、私もこの夏に辞めていれば、同時期に同期が揃って退職となり、それなりに社内で話題になったかもしれません。
そうならなかったのは、いいことかもしれないです。そして、先達ができたことで、気持ち的に、私も少し辞めやすくなりました。
来年は、私の番だ!